東電、賠償請求書の受け付け開始 石巻市に処理水の相談窓口設置
東京電力は2日、福島第1原発の処理水海洋放出で風評被害を受けた事業者への賠償支払いに向け、書類の請求受け付けを始めた。宮城県石巻市には新たに相談窓口を設置した。東電は風評被害が発生した場合は、期間や地域、業種を限定せずに賠償するとしており、11月20日から順次請求に必要な書類を発送する。
電話での受け付けは、0120(429)250。平日は午前9時から午後7時、土日祝は午前9時から午後5時まで。石巻市の相談窓口は事前予約制で、0120(925)097。電話予約は平日の午前9時から午後5時まで受け付ける。
今後、北海道、関西、九州にも窓口を設置する方針で、販売できなくなった商品の賠償方法や販路開拓など事業者ごとの相談に応じる。
東電によると、中国への輸出が多いホタテ、ナマコなどを中心に賠償に関する相談が9月下旬までに200件ほどあり、一部の水産業者に賠償金の支払いを始めている。東電は「事業者と一緒に、販売できなくなった商品についての検討や賠償の相談など丁寧に伺って対応したい」としている。
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