政府機関、AI安全利活用推進へ 偽情報拡散防止、8月に評価公表

共同通信 2024年7月26日 18:37

 政府の研究機関がAIの普及に伴う偽情報の拡散などを防ぐため、AIの安全性評価に関するポイントを8月にも公表することが26日分かった。悪用する側の視点からAIの欠陥や不適切なデータ出力の有無を調査する手法の手順書も公開する。どのようなAIが安全なのかを示すことで、事業者が安心して利活用を進めることができるようにする狙いがある。

 政府が2月に新設した研究機関「AIセーフティ・インスティテュート」の村上明子所長(50)が26日までに共同通信のインタビューに応じ「企業や技術者がイノベーションに集中できるようにする」と述べた。AIを巡っては偽情報拡散や差別助長などのリスクが懸念され、安全性をどう確保するかが焦点となっている。

 今回公表する安全性の評価のポイントは、政府のAI関連ガイドラインなどが基となる。偽情報の防止や、学習用データに誤った情報を意図的に盛り込む攻撃などへの対策を盛り込む。村上氏は「日本が強みを持つものづくり現場でのAIのリスクを洗い出すなど、国際的な役割分担を進めたい」と語った。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧