恐竜化石、鳥類“親戚”の新種 トロオドン科、兵庫で発見
![「ヒプノベナトル・マツバラエトオオエオルム」の生体復元画((C)服部雅人)](/sites/default/files/images/newspack/2024-07PN2024072501001604.-.-.CI0003.jpg)
![兵庫県丹波篠山市で見つかった「ヒプノベナトル・マツバラエトオオエオルム」の化石](/sites/default/files/images/newspack/2024-07PN2024072501001605.-.-.CI0003.jpg)
兵庫県丹波篠山市の約1億1千万年前(白亜紀前期)の地層から見つかった恐竜の化石が、鳥類に近い系統で肉食の小型恐竜「トロオドン科」の新属新種と判明したと、県立人と自然の博物館(同県三田市)と北海道大などの研究グループが25日付の英科学誌電子版に発表した。
トロオドン科は鳥類の“親戚”とされるが、保存状態が良い化石が少なく詳しい進化の状況は分からなかった。今回の化石は2010~11年に見つかり、分析を進めていた。北海道大の小林快次教授は「今回の発見は爬虫類から鳥という革命的進化をとげた過程を解明する一つのピースとなる」としている。
化石は鳥のような体を丸めた寝姿のまま残っていた。その姿勢からギリシャ語とラテン語で「眠る狩人」を意味する単語と、第1発見者である県内在住の愛好家松原薫さんと大江孝治さんの名前を併せて、「ヒプノベナトル・マツバラエトオオエオルム」と命名した。
前脚にある三角形の浅いくぼみや大腿骨の出っ張りなど他にはない特徴が四つあることが分かり、グループは新属新種と判断した。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
月探査車「テネシアス」完成 日本の宇宙企業ispace
共同通信 -
玄海原発の基準津波を見直し 九州電力、政府評価を反映
共同通信 -
志賀原発、変圧器復旧に2年超か 能登半島地震で故障、北陸電力
共同通信 -
今月21日、史上最も暑い日に 世界平均気温、EU機関
共同通信 -
「H3」後継、20年代着手 JAXA、ロケット開発で
共同通信 -
国際数学五輪、金2銀2銅1 長野県の高校生ら
共同通信 -
搬出先、次期エネ基で具体化 中間貯蔵の使用済み核燃料
共同通信 -
韓国・現代のEVバス、屋久島へ 来年めど、島内路線に5台導入
共同通信 -
敦賀原発活断層、26日結論へ 原子力規制委、初不合格の可能性
共同通信 -
柏崎刈羽の再稼働、経済的恩恵を 自民新潟、経産相に要望
共同通信