溶連菌で妊産婦5人死亡 劇症型、昨夏以降

共同通信 2024年7月27日 17:54
 劇症型溶血性レンサ球菌感染症の主な原因となる「A群溶血性レンサ球菌」(国立感染症研究所提供)
 劇症型溶血性レンサ球菌感染症の主な原因となる「A群溶血性レンサ球菌」(国立感染症研究所提供)

 突発的に発症し、致死率が3~7割と極めて高い「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」にかかって死亡した妊産婦が、2023年7月~24年3月に5人いたことが、日本産婦人科医会の調査で27日までに分かった。今年は全体の感染者数も過去最多を更新。妊婦が感染すると早産や死産にもつながるため、医会はマスク着用や手洗いなど基本的な対策を呼びかけている。

 溶血性レンサ球菌(溶連菌)は感染すると発熱やのどの痛みなどを引き起こし、まれに急速に進行し劇症型となる。医会によると、10年1月~20年3月は妊産婦の死亡者が計22人だったが、新型コロナウイルス禍の20年4月~23年6月は死者0人だった。翌月以降増え始め、9カ月で5人となった。新型コロナの感染状況が落ち着き、対策が緩和した影響とみられる。

 国立感染症研究所によると、劇症型溶連菌の今年の感染者数は7月14日までに1217人が報告。過去最多だった昨年の941人を既に上回っている。劇症型になるメカニズムはよく分かっていない。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧