学術会議の任命拒否「未解決」 任期満了控え、梶田会長
日本学術会議の梶田隆章会長は25日、今月末の任期満了を前に、これまでの活動を振り返ったメッセージを発表した。菅義偉前首相による学術会議会員候補6人の任命拒否問題について「解決に向けて何も進展していない」と訴えた。問題への対応は、10月初めに発足する次期執行部に引き継がれる。
現執行部は、2020年の問題発覚直後に発足。梶田氏はメッセージで、任命拒否の理由説明や6人の任命を発足以来、求めてきたが「残念ながらいまだに解決していない」と強調した。
政府が学術会議法改正案の国会提出方針を明らかにして以降、その対応に注力せざるを得なかったと指摘。「じくじたる思いもある」とした。
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