放射能汚染恐れの鉄くず無断売却 福島・大熊町の復興拠点
![建物解体や除染が行われている福島県大熊町の特定復興再生拠点区域の工事現場=19日](/sites/default/files/images/newspack/2023-09PN2023091901001267.-.-.CI0003.jpg)
東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域だった福島県大熊町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の建物解体・除染工事現場で、放射能濃度を測定しておらず、汚染の恐れがある鉄くずなどを作業員が無断で持ち出し、売却したとみられることが19日、環境省などへの取材で分かった。伊藤信太郎環境相は閣議後の記者会見で「誠に遺憾。受注者を指導監督していきたい」と述べた。
工事を発注した環境省によると、持ち出されたのは大熊町図書館・民俗伝承館の解体現場。大手ゼネコン鹿島などの共同企業体(JV)が約50億円で落札し、今年2月に下請けの協力企業(大熊町)が工事を始めた。
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