今夏、温暖化で線状降水帯が増加 気象研など発表、猛暑にも影響
![大雨の影響で冠水した道路を歩く人=7月、福岡県久留米市](/sites/default/files/images/newspack/2023-09PN2023091901001286.-.-.CI0003.jpg)
国内の6月~7月上旬の気候は地球温暖化の影響で線状降水帯が発生しやすい状態になっており、温暖化がない場合と比べ発生数が約1・5倍に増えていたとの分析を、気象庁気象研究所や東京大などのチームが19日、発表した。7月上旬の九州北部を中心とした大雨の総雨量も16%増えたとしている。
温暖化が起きた今の気候と、起きていない気候をスーパーコンピューターで分析し、集中豪雨や猛暑といった特定の異常気象に温暖化がどう影響したのかを調べた。
6月1日~7月10日の気候条件の場合、線状降水帯の発生総数は8・5回で、温暖化がない場合と比べ約1・5倍と推計された。さらに、九州北部で7月9日午前9時から36時間で降った雨量を分析すると、温暖化の影響がない場合より約16%多い約150ミリと見積もられた。
チームは猛暑への影響も分析した。現在の気候で7月下旬~8月上旬に今年のように暑くなるのは、約60年に1度の確率との結果が得られた。温暖化の影響があってもまれな現象だが、温暖化がなければ確率はほぼ0%だったという。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
帰還困難区域に風力発電所、福島 来春の避難指示解除を目指す
共同通信 -
溶連菌で妊産婦5人死亡 劇症型、昨夏以降
共同通信 -
本格運用、25年8月以降に 米宇宙船「スターライナー」
共同通信 -
政府機関、AI安全利活用推進へ 偽情報拡散防止、8月に評価公表
共同通信 -
敦賀原発2号機、新基準に不適合 規制委、活断層問題で結論
共同通信 -
岐阜5施設がPFAS使用・保管 空自基地や各務原市役所など
共同通信 -
敦賀原発2号機「新規制基準適合せず」
共同通信 -
トヨタ、北米で脱炭素加速 サプライヤーと協力
共同通信 -
火星の岩に微生物の痕跡? 米探査車、証明には遠く
共同通信 -
敦賀原発2号機審査結論へ 規制委が断層判断、初の不合格か
共同通信