「有明医療センター」完成、10月開院 熊本県荒尾市の新市民病院 新たに歯科口腔外科を加え診療28科

熊本日日新聞 | 2023年9月17日 08:27

有明医療センター1階にある画像診断装置=荒尾市
陣痛室・分娩室・回復室が一体となった個室

 熊本県荒尾市の新市民病院「有明医療センター」が完成し、16日に同市荒尾の現地で記念式典があった。開院は10月1日。外来診療は2日から始める。

 医療センターは現在の市民病院の隣接地に整備され、免震構造の地上5階、地下1階。診療科目は歯科口腔[こうくう]外科を新たに加えて28科。病床数は従来と同じ274床。急性期の病室は全室が個室で感染症に強い構造となっている。総事業費は147億円。

 外来診察室は、来院者の利便性を考慮して1階に集め、最新のMRI、血管撮影装置を装備。産婦人科は陣痛と分娩[ぶんべん]、回復を一つの部屋で対応する。

 式典には医療関係者ら約140人が参加。浅田敏彦市長は「累積赤字解消や建設地選定の問題を乗り越え、この日を迎えることができた。市民や利用者に信頼され愛される病院になることを願う」と述べた。

 市民向けの内覧会もあり、多くの見学者でにぎわった。同市の会社員の男性(46)は「手術室も充実しており、市民としても安心できる施設になった」と話した。旧施設は解体する。(大倉尚隆)

リハビリ室の外にある生活環境を再現した歩行練習場
10月1日に開院する有明医療センター

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