マゲシカは独自の遺伝系統 自衛隊基地建設の影響懸念

共同通信 2023年9月8日 16:55
 マゲシカ=2012年5月、鹿児島県西之表市の馬毛島
 マゲシカ=2012年5月、鹿児島県西之表市の馬毛島

 福島大や北海道大などの研究チームは8日、鹿児島県の馬毛島と種子島に生息するマゲシカが、独自の遺伝子系統であることを確認したとする論文を、日本生態学会が刊行する「保全生態学研究」電子版に掲載した。馬毛島では自衛隊の基地建設が進み、生態系への影響が懸念されている。研究者は生息環境を含めた保全の必要性を訴えている。

 マゲシカは日本列島に広く分布するニホンジカの亜種とされるが、分類上の位置付けが不明確で、環境省は「地域個体群」として絶滅危惧種リスト(レッドリスト)に掲載している。防衛省が公告した環境影響評価(アセスメント)の評価書では700~千頭が馬毛島に生息すると推定した。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧