マゲシカは独自の遺伝系統 自衛隊基地建設の影響懸念
![マゲシカ=2012年5月、鹿児島県西之表市の馬毛島](/sites/default/files/images/newspack/2023-09PN2023090801001261.-.-.CI0003.jpg)
福島大や北海道大などの研究チームは8日、鹿児島県の馬毛島と種子島に生息するマゲシカが、独自の遺伝子系統であることを確認したとする論文を、日本生態学会が刊行する「保全生態学研究」電子版に掲載した。馬毛島では自衛隊の基地建設が進み、生態系への影響が懸念されている。研究者は生息環境を含めた保全の必要性を訴えている。
マゲシカは日本列島に広く分布するニホンジカの亜種とされるが、分類上の位置付けが不明確で、環境省は「地域個体群」として絶滅危惧種リスト(レッドリスト)に掲載している。防衛省が公告した環境影響評価(アセスメント)の評価書では700~千頭が馬毛島に生息すると推定した。
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