月面探査機の打ち上げ成功 国産H2Aロケット47号機
![月面着陸を目指す探査機などを載せ、打ち上げられるH2Aロケット47号機=7日午前8時42分、鹿児島県の種子島宇宙センター(共同通信社ヘリから)](/sites/default/files/images/newspack/2023-09PN2023090701000347.-.-.CI0003.jpg)
![月面着陸を目指す探査機などを載せ、打ち上げられるH2Aロケット47号機=7日午前8時42分、鹿児島県の種子島宇宙センター](/sites/default/files/images/newspack/2023-09PN2023090701000280.-.-.CI0003.jpg)
![H2Aロケット47号機と搭載されるSLIMとXRISM](/sites/default/files/images/newspack/2023-09PN2023090701000267.-.-.CI0003.jpg)
![月面探査機「SLIM(スリム)」の月着陸イメージ(JAXA提供)](/sites/default/files/images/newspack/2023-09PN2023090701000269.-.-.CI0003.jpg)
三菱重工業は7日午前8時42分、日本初の月面着陸を目指す探査機「SLIM(スリム)」とエックス線観測衛星「XRISM(クリズム)」を載せたH2Aロケット47号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。2機は午前9時半ごろまでに投入する軌道に向けて分離され、打ち上げは成功した。
国産の大型ロケット打ち上げは、今年3月に新型H3ロケット1号機が失敗し中断されて以降は初めて。H2Aでの成功は2005年の7号機から41回連続となった。
JAXAが開発したスリムは、月の狙った場所にピンポイントで着陸させる技術実証が目的。地球を周回してから月の周回軌道に到着し、来年1~3月ごろに月面着陸に挑戦する見通し。成功すれば、旧ソ連、米国、中国、インドに続き世界で5カ国目となる。
スリムはカメラで撮影する画像から月の赤道付近にあるクレーターを識別し、着陸地点の情報と照合して誤差を100m以内に抑える。
JAXAがNASAなどと共同開発したクリズムは、天体や高温ガスが出すエックス線を捉えて、銀河や星の構造を探る。
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