中国、日本の水産物を全面停止 海洋放出、断固反対と強烈な非難
![7月、北京市内の販売店で売られる日本産のウニ(手前右)(共同)](/sites/default/files/images/newspack/2023-08PN2023082401001399.-.-.CI0003.jpg)
【北京共同】中国税関総署は24日、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出が始まったことを受け、日本の水産物輸入を24日から全面的に停止したと発表した。日本の食品や農産品の放射性物質汚染のリスクを注視しているとし、日本から輸入する食品への監視を強化する措置も取った。中国外務省は「断固とした反対と強烈な非難」を表明する談話を発表し、海洋放出の中止を求めた。
中国税関総署は7月上旬から日本の水産物を対象に全面的な放射性物質検査を行ってきたが、今後は全ての日本食品に対して検査を強化する方針とみられる。中国への食品輸出が滞り、日本の漁業関係者だけでなく食品業界全体に打撃が広がりそうだ。
外務省は談話で海洋放出に抗議するため「日本に厳正な申し入れを行い、誤った行動を停止するよう求めた」と明らかにした。各国国民の健康を損なって国際法の義務に違反したとも主張。「日本は核汚染水を放出することで自ら国際的な被告席に座った。長期にわたり国際社会の非難を受けるだろう」と強調した。
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツNEWS LIST
全国のニュース 「科学・環境」記事一覧-
青森、使用済み核燃料受け入れへ 協定締結表明、国内初の中間貯蔵
共同通信 -
敦賀原発取り扱い、31日に議論 原子力規制委、新基準不適合で
共同通信 -
青森知事、使用済み燃料の搬入受け入れ表明
共同通信 -
帰還困難区域に風力発電所、福島 来春の避難指示解除を目指す
共同通信 -
溶連菌で妊産婦5人死亡 劇症型、昨夏以降
共同通信 -
本格運用、25年8月以降に 米宇宙船「スターライナー」
共同通信 -
政府機関、AI安全利活用推進へ 偽情報拡散防止、8月に評価公表
共同通信 -
敦賀原発2号機、新基準に不適合 規制委、活断層問題で結論
共同通信 -
岐阜5施設がPFAS使用・保管 空自基地や各務原市役所など
共同通信 -
敦賀原発2号機「新規制基準適合せず」
共同通信