奄美の希少ネズミ保護を 市街地で出没増、環境省
![ケナガネズミ(環境省奄美野生生物保護センター提供)](/sites/default/files/images/newspack/2023-08PN2023081201000030.-.-.CI0003.jpg)
鹿児島県・奄美大島の市街地で、絶滅の恐れがあるとして国内希少野生動植物種(希少種)に指定されているケナガネズミが出没するケースが急増している。環境省奄美野生生物保護センターの調査では、先月末までに昨年1年間の3件を大きく上回る16件が確認された。車にひかれて死んだり、ネズミ捕りにかかったりする問題も出ており、保護を呼びかけている。
センターでは、市街地で見つかるケースが増えた理由について、昨年は餌となる木の実が豊作で、個体数が回復傾向にあるためと分析している。
島では、ケナガネズミを希少種と認識していない住民も多いとみられる。このためセンターでは、ホームページで尾の長さが約30センチといった特徴を紹介。車でひかないよう運転に注意し、自宅に入ってきた場合も殺さずに逃がすなど対応を求めている。
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