<いま10本=ニュースの今が10本の記事で分かる>旧東海大学阿蘇キャンパスが「震災ミュージアム」へ
熊本地震の教訓を伝える「熊本地震震災ミュージアム KIOKU(きおく)」が7月15日、熊本県南阿蘇村の旧東海大学阿蘇キャンパスにオープンします。平屋建て(床面積約1200平方メートル)で、熊本地震の映像や遺物を展示します。地震のメカニズムを学ぶ一角や、語り部との交流スペースもあります。施設は県が回廊型の「震災ミュージアム」の中核として整備しました。
旧東海大学阿蘇キャンパスが震災ミュージアムになるまでの経緯がよく分かる過去の記事をまとめました。熊日IDに登録してご覧ください。
「本震」発生、東海大の学生らが死亡=2016年4月
2016年4月16日午前1時25分ごろ、熊本市、南阿蘇村など県内の広い範囲で震度6強の地震が発生。震源は熊本地方で、深さは約12キロ。マグニチュード(M)は7・3と推定され、阪神大震災と同じ規模。14日夜に益城町で最大震度7を観測したが、気象庁は「今回の震度6強が、一連の地震の本震と考えられる」との見方を示した。県警などによると、家屋倒壊による生き埋めが多発し、南阿蘇村ではアパート1階が損壊し、下敷きになった東海大の学生らが死亡。大規模な土砂崩れで、黒川をまたぐ阿蘇大橋が壊れたほか、俵山トンネルが崩落した。
マグニチュード7.3 死者41人に 熊本地震「本震」 9万人超避難、不明者も
被災の東海大学阿蘇キャンパス公開 床に亀裂、200メートル地割れ…激震、学びや無残=2016年7月
東海大は20日、熊本地震で被災した南阿蘇村河陽の農学部(阿蘇キャンパス)の内部を初めて公開した。講義棟は全壊し、床や壁に亀裂が走る。敷地内の地割れも激しい。キャンパス再開のめどは立たないが、実習用の動物は職員の世話で日常を取り戻し、新たな命が誕生していた。
被災の東海大学阿蘇キャンパス公開 床に亀裂、200メートル地割れ…激震、学びや無残
残り 1663字(全文 2451字)
RECOMMEND
あなたにおすすめPICK UP
注目コンテンツTHEMES
熊本地震-
地震学び、手作り名刺を交換 上天草市の児童ら、南阿蘇村訪れ交流
熊本日日新聞 -
社会的弱者への配慮、平時から 障害、性的少数者、外国人…災害時に不平等感拡大 熊本市で「ぼうさいこくたい」
熊本日日新聞 -
震災被災の宇土櫓、骨組みだけに 熊本城保存活用委が視察、復旧状況を確認
熊本日日新聞 -
熊本県内2キャンパス、アピール強化と既存建物の見直しを 東海大新総長に就任した松前義昭氏に聞く
熊本日日新聞 -
地震で被災の本堂、修復完了 稚児行列で祝う 宇城市の光照寺
熊本日日新聞 -
熊本地震の横ずれ断層「恐ろしかった」 海外の高校生250人が益城町など見学
熊本日日新聞 -
熊本開催の「ぼうさいこくたい」閉幕 ワークショップ、シンポ…災害対策、教訓伝承学ぶ
熊本日日新聞 -
熊本市議会の自民会派4分裂、合流へのステップ!? 市役所建て替え巡り事態悪化 早期合流には「冷却期間必要」の声
熊本日日新聞 -
熊本など4弁護士会、災害時の法的課題共有 協定に基づき熊本市で会合
熊本日日新聞 -
ヴォルターズ新加入選手、熊本地震学ぶ 23日に益城町で愛媛戦「復興の力に」
熊本日日新聞
STORY
連載・企画-
移動の足を考える
熊本都市圏の住民の間には、慢性化している交通渋滞への不満が強くあります。台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出などでこの状況に拍車が掛かるとみられる中、「渋滞都市」から抜け出す取り組みが急務。その切り札とみられるのが公共交通機関の活性化です。連載企画「移動の足を考える」では、それぞれの交通機関の現状を紹介し、あるべき姿を模索します。
-
学んで得する!お金の話「まね得」
お金に関する知識が生活防衛につながる時代。税金や年金、投資に新NISA、相続や保険などお金に関わる正しい知識を、しっかりした家計管理で安心して生活したい記者と一緒に、楽しく学んでいきましょう。
※次回は「損害保険」。11月14日(木)に更新予定です。