名前は「KIOKU」 熊本震災ミュージアム拠点施設 旧東海大阿蘇キャンパスに7月15日オープン

熊本日日新聞 | 2023年5月19日 16:01

「熊本地震震災ミュージアム KIOKU(きおく)」の内部イメージ図(県提供)

 熊本県は19日、熊本地震の教訓を伝えるため、南阿蘇村の旧東海大阿蘇キャンパスで整備を進めている施設の名称を「熊本地震震災ミュージアム KIOKU(きおく)」に決めたと発表した。オープンは7月15日。

 施設は県が回廊型の「震災ミュージアム」の中核として整備。平屋建て(床面積約1200平方メートル)で、熊本地震の映像や遺物を展示。地震のメカニズムを学ぶ一角や、語り部との交流スペースも設ける。

 県は2~3月、名称の一部を「愛称」として公募。県内外から554件が寄せられた。その中から「地震の体験や、地震で目にしたものを記憶し、未来に語り継いでいく」との思いを込め、選定した。

 蒲島郁夫知事は記者会見で「記憶を基に、これからも災害に立ち向かうことを全国にアピールする」と強調。震災関連の施設名を「愛称」という言い方で募ったことについては「違和感を持つ人もいるかもしれない。シンボリック(象徴的)な名前にしたいという思いだった」と説明した。(福山聡一郎)

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