阿蘇の絶景、一足早く楽しむ 立野峡谷に響く子どもの声 熊本地震で被災の南阿蘇鉄道で体験イベント 「トンネル抜けて橋渡るの楽しかった」

熊本日日新聞 | 2023年5月14日 08:35

立野峡谷に新たに架け替えられた第一白川橋梁を走行する南阿蘇鉄道名物の観光トロッコ列車。今夏の全線再開に向けて、試運転を重ねている=13日午前、南阿蘇村(上杉勇太)

 熊本県の立野峡谷に子どもの歓声、7年ぶりに響く-。熊本地震で被災後、今夏の全線再開に向けて試運転が続く南阿蘇鉄道(高森-立野、17・7キロ)で13日、観光トロッコ列車を子どもたちがモニター試乗するイベントがあった。トロッコ列車が復旧した鉄路や鉄橋を疾走し、子どもたちは阿蘇の絶景を一足早く楽しんだ。

 同鉄道は2016年4月16日の本震で甚大な被害を受け、南阿蘇村の中松-立野間(10・6キロ)で不通が続く。イベントは、今年7月15日の全線再開を前に、試運転中の列車にモニターとして乗ってもらおうと、小中学生新聞「くまTOMO」と協力して実現した。

試運転中の南阿蘇鉄道のトロッコ列車で、立野ダム建設現場付近の眺めを楽しむくまTOMOサポーターの親子連れ=13日午前、南阿蘇村(石本智)

 あいにくの雨の中、くまTOMOサポーターの小中学生と保護者34人を乗せたトロッコ列車が高森駅を出発。田植え中の田んぼや阿蘇の雄大な山々を満喫し、架け替えた第一白川橋梁[きょうりょう]を渡ると歓声が上がった。

 立野駅では、熊日の亀井宏二編集局長が出迎え、「大変な苦労を経て開通を果たした。今日のことを覚えておいてほしい」とあいさつ。復旧の道のりについて説明した中川竜一鉄道部長が「全国の支援のおかげで、最後まで諦めずに頑張ってこられた」と語った。

 帰路は新車両「MT4000形」に試乗。熊本市立田迎西小5年の男子児童は「トンネルを抜けて橋を渡るのが楽しかった」と笑顔だった。(河北希)

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