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小児病床足りない インフルエンザ流行期、医師ら懸念 2016年12月16日

小児病床足りない インフルエンザ流行期、医師ら懸念の写真、図解
風邪気味のきょうだいを診療する県小児科医会の杉野茂人会長(中央)。インフルエンザ流行期の入院病床の状況を懸念する=熊本市西区の杉野クリニック
 インフルエンザの全国的な流行期に入り、熊本市内の小児科医らが「子どもたちの入院ベッドが不足するかもしれない」と懸念している。熊本地震で被災し、入院ができない熊本市民病院(東区)の27床分を引き受ける病院には、1カ月の平均が100%を超えた施設も。医療関係者らに重症患者増加への危機感が高まっている。

 熊本地域医療センター(中央区)小児科の柳井雅明部長によると、熊本市内の小児の入院は年間約1万人。うち1割の千人弱を熊本市民病院の小児科と小児循環器内科などで担っていたが、今も入院病棟が使えない状態だ。

 一方、10月の熊本地域医療センター(29床)の利用は103%。ベッド一つを一日1人以上が使う計算だ。熊本赤十字病院(東区、48床)も、7~9月は9割以上で満床に近い状態。熊本大病院(中央区)小児・新生児病床(52~55床)も、8月は100・8%。その後も99~96%で推移し、12月から小児用3床を増やした。

 今夏はRSウイルス感染症やマイコプラズマ肺炎が流行した影響もあるが、小児病床不足が表面化したとも言えそうだ。柳井医師は「夏場に9割を超えることはめったにない。本格的なインフルエンザの流行期には、ベッドが足りない可能性がある」と指摘する。

 熊本市医師会の小児科医らは、10~12月の祝日の小児当番医を1施設から2施設に増やすなど、診療体制を強化。県小児科医会の杉野茂人会長(杉野クリニック院長)は「各医院で重症化を食い止める努力をしていく」と話している。

 熊本市民病院は、新生児集中治療室(NICU)の9床を月内にも再開する方針。小児を含む一般病床の一部再開も検討しており、「スペースは限られるが、少しでも小児医療と周産期医療に貢献できるよう努力したい」としている。(林田賢一郎)


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