「申し訳ない」言葉だけか 和歌山小5殺害遺族の10年
和歌山県紀の川市で2015年、小学5年の森田都史さん=当時(11)=が殺害された事件は、5日で発生から10年となった。父親の悦雄さん(76)は昨年「心情等伝達制度」を使い、受刑者の男に対してずっと抱えてきた悲痛な思いを伝えた。「申し訳ありません」という言葉は返ってきたが、送ると約束した手紙は届かなかった。「何も変わっていない」。悦雄さんは今後も受刑者に思いをぶつけるつもりだ。
都史さんは生きていたら21歳。今年もやってきたこの日、悦雄さんは事件現場の空き地に献花し、静かに手を合わせて「今も気持ちの区切りはついていないし、悔しい」と語った。
殺人罪などで懲役16年が確定した中村桜洲受刑者(32)は公判で完全責任能力を認められたが、法廷で「迷惑だから刺した」と述べるなど不可解な言動を繰り返した。これまで明確な謝罪はなく、民事裁判で確定した損害賠償の支払いも全く行われてこなかった。
悦雄さんは昨年、加害者に遺族の思いを伝える心情等伝達制度を利用し、自らの気持ちを届けた。
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