球磨川治水に1540億円 国交省、流水型ダムは21年度調査着手

熊本日日新聞 | 2021年01月30日 08:50

 国土交通省は29日、昨年7月の豪雨災害で氾濫した熊本県の球磨川の「緊急治水対策プロジェクト」を公表した。2029年度までの10年間で、約1540億円を投入し、河道掘削や遊水地整備などに集中的に取り組む。今回、事業費に盛り込まなかった川辺川ダムに代わる新たな流水型ダムについては、21年度から本格的な調査や検討に着手する。

 国、県が取り組む個別事業の試算を合計した。事業費のうち、国が実施するのは約1380億円(本年度分、約76億9400万円)。河道掘削は八代市の坂本地区や球磨村の一勝地地区、人吉市など5地区で実施。このほか、川幅を広げる引堤や遊水地整備、輪中堤・宅地かさ上げにも取り組む。

 県の事業分は約160億円。内訳は河川改良を一部含む災害復旧費が約149億円、支流・万江川から分岐する御溝川(人吉市)の放水路整備が約12億円となっている。

 一方、事業費には流水型ダム建設や市房ダム再開発は盛り込んでいない。両ダムに関しては21年度から本格的に着手し、具体的な事業期間を決める。水田の貯水機能を活用する「田んぼダム」も今後、対象地区などを検討する。

 赤羽一嘉国交相は同日の閣議後会見で「今年の出水期に合わせ、災害の再発防止に努める」と話した。今年の梅雨までに、川底に堆積した土砂撤去などに取り組む。

 同省や県は本年度末までに、同プロジェクトを含めた中長期的な治水対策「流域治水プロジェクト」をまとめる。(嶋田昇平、高宗亮輔)

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