新型コロナ1年 熊本県内の感染者3436人、死者は72人

熊本日日新聞 | 2021年02月21日 09:00

 新型コロナウイルスの感染者が熊本県内で初めて確認されてから21日で1年を迎える。感染者は累計3436人(20日現在)に上り、30代以下が半数を占める。死亡者は計72人(男42、女30)で、70代以上が66人と9割を超えている。感染者は、飲食店の営業時間短縮や県民の外出自粛が奏功し、年末年始をピークに減少しているが、感染者の発表は昨年9月29日から145日続き、いまだ収束は見通せない。

 昨年2月21日。熊本市の20代女性が1例目の陽性者となった。政府が4月に緊急事態宣言を発令したが、県内の感染者(公表日ベース)は1日に多くて3人。4月までの累計は46人と、県内の「第1波」は小規模だった。

 5月と6月は1人ずつと沈静化。しかし、「第2波」が到来した7月は142人、8月は329人に急増した。この間の1日の最多は8月5日の42人。県北の事業所と高齢者施設で同時期に発生したクラスター(感染者集団)が数を押し上げた。

 9月は55人と、第2波が収まりきらないまま、10月に突入。熊本市の接待を伴う飲食店などでクラスターが頻発し、「第3波」は日を追うごとに強まった。感染者は10月が222人、11月が226人、12月が852人と右肩上がりに増えた。

 1月は政府が緊急事態宣言を再発令した11都府県と同様、県内でも感染が急拡大。年末年始の帰省や宴会に絡む感染、高齢者施設のクラスターが相次ぎ、8日には1日最多の101人を記録。月別でも最多の1464人に跳ね上がった。

 2月に入ると、県独自の緊急事態宣言の効果が鮮明に。県全域の飲食店の午後8時までの時短営業、県民の3密回避などで感染者は1日1桁で推移し、20日間で98人と激減した。

 この1年で、クラスターは40件発生。飲食店の16件、高齢者・障害者施設の9件、病院の5件が目立つ。

 感染者は男性51・9%、女性48・1%。20代が24・2%と最も多く、次いで30代の15・5%、40代の13・2%と続く。70代以上は全体の17・4%だが、高齢なほど重症化しやすく、死亡率が高くなっている。

 居住地別では、熊本市が最多の1793人で全体の52・2%。次いで八代市の171人、山鹿市の132人、玉名市の119人、宇城市の115人が続く。産山村、湯前町、五木村、山江村、球磨村の5町村は1人の感染確認もない。

 感染者が最も多い熊本市の大西一史市長は「年末年始の不要不急の帰省や忘年会での感染を教訓に、気を緩めないでほしい」と強調。引き続き、卒業や入学、人事異動に伴う歓送迎会や花見など宴会の自粛を求めている。(潮崎知博)

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