下戸なのに酒を勧められる/夫が妻に強い口調で指図/親戚の集まりで動かない 「九州男児」エピソード 憎めない部分も?

熊本日日新聞 | 2022年11月19日 06:00

イラスト・片島雄一

 「SNSこちら編集局」の登録者に身近な九州男児にまつわる話を募集したところ、さまざまなエピソードが寄せられた。一方で、九州男児が身近には「思い当たらない」という人も3割おり、社会の変化を感じさせた。

 熊本市の大学職員の男性(57)は、酒が飲めない体質にもかかわらず、九州出身という理由で学生時代から長年、周囲にアルコールを勧められてきたという。

 学生時代は強引に飲まされて気分が悪くなることの繰り返し。年を重ねた今も、九州外の大学関係者と交流する際は頻繁に勧められるが、ウーロン茶でしのいでいる。男性は「九州男児と言われて得をしたことは一つもない。母は北海道出身なので違和感もある」と言い切った。

 福島県出身の女性会社員(52)=熊本市=は2011年の東日本大震災で被災し、知人を頼って熊本に移り住んだ。直後に近所のスーパーで目にした光景が忘れられない。買い物をしていた高齢男性が、横にいた妻に「刺し身を取れ」と強い口調で指図した姿に衝撃を受け、当初は九州の男性を恐れていたという。

 しかし、2016年の熊本地震で被災した際、鹿児島県に住む知人男性がいち早く支援の手を差し伸べてくれ、緊急時の団結力に九州男児を見直した。女性は「横柄とも取れる態度に腹が立つこともあるけれど、憎めない部分も多い気がする」とした。

 このほか、親戚などの集まりで「男は絶対動かない」といった証言が相次いだ。一定年齢以上の男性には今も「女に学問はいらない」との考えがみられるとの指摘も。

 これに対し、熊本市の女性公務員(50)は「今の若い人は良くも悪くも優しくて、子育てや家事に協力的な男性が多い。そういう意味では(古いイメージの)九州男児が減った」とコメントを寄せた。(岡本遼、太路秀紀)

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