白川沿い堤防通路の一部、なぜ通れない? 龍神橋の上流側右岸 「不特定多数の利用、住民が難色」
熊本日日新聞 | 2022年9月7日 08:53

「熊本市中央区の子飼橋から小磧橋までウオーキングしていますが、龍神橋のたもとにある堤防の通路だけ立ち入り禁止になっています。どうしてでしょうか」。同区の70代男性から、こんな情報が「SNSこちら編集局」(S編)に寄せられた。現場に行くと、橋を挟んで反対側と同じように整備されているにもかかわらず、フェンスは閉ざされたまま。理由を調べてみた。
龍神橋の白川右岸、上流側の堤防にコンクリート舗装された道が延びる。しかし、入り口のフェンスは閉ざされ、「立入禁止」の文字が。男性は上流の小磧橋と下流側の子飼橋間で白川沿いを散歩するのが日課だが、龍神橋から上流側の一部区間は入れないため歩道が狭い県道に迂回[うかい]しており、散歩する人たちからも「通れるようになってほしい」と話題に上ることがあるという。

通路を管理する国土交通省熊本河川国道事務所の白川出張所(中央区)によると、立ち入り禁止になっているのは橋のたもとから約250メートルの区間。2012年の九州北部豪雨の対策工事として、19年度に約6億円かけて新たに堤防を整備し、河川の巡視や維持管理のため専用車両が通行する河川管理用通路を設けていた。
立ち入り禁止区間から上流の小磧橋までの河川管理用通路はだれでも利用可能だが、立ち入り禁止区間について同事務所は「不特定多数の人が利用することに難色を示す一部住民がいるため、開放していない」と実情を明かす。
一方、同じように整備されている龍神橋より下流側の通路は、堤防や管理用通路以外の機能を有する「兼用道路」で熊本市が維持管理し、自転車や人が通行できる。
同事務所の回答を伝えると、「堤防から家の中が見えるような場所もあり、無理は言えない」と理解を示す男性。しかし、白川を眺めながらの散歩を楽しむ人は多く、これまでにも数件、この区間について問い合わせが同出張所に寄せられているという。同出張所は「フェンスの開放に向けて、今後も住民と協議を進めていく」としている。(米本充宏)
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