熊本県内医療機関、新型コロナの検査キット不足「解消」5割超 発熱外来の診療、逼迫続く 県医師会アンケート

熊本日日新聞 | 2022年9月5日 07:30

 新型コロナウイルスの発熱外来がある医療機関を対象に県医師会が実施したアンケートによると、熊本県の抗原検査キットの配布で不足が解消したと答えた医療機関が5割を超えた。一方、発熱外来の診療状況は前回と同じ傾向で、逼迫[ひっぱく]が続いている現状も見えた。

 キット不足が深刻化したことを受け、県は8月前半に国から約22万回分を確保。アンケートは733医療機関を対象に、8月17日時点の診療体制や検査キットについて聞いた。回答数は項目ごとに異なる。

 キット配布について「配布された検査キットで不足が解消した」と答えた割合は58%(345医療機関)。別項目の「配布されたキットで検査体制を維持できた」のは57%(398医療機関)、「拡充できた」のは17%(117医療機関)に上った。

 一方診療体制については、181医療機関が「検査希望の患者が多く、断らざるを得ない状況」と回答。全体の29%に当たり、7月下旬の前回アンケートの28%(195医療機関)から、ほとんど変わらなかった。感染者数の高止まりが続き、検査希望者が多いことなどから、発熱外来の逼迫が改善するまでには至っていないとみられる。

 地域別では、「断らざるを得ない」と回答したのは熊本市で96医療機関、菊池保健所管内(菊池市、合志市など)で27医療機関だった。一方で、水俣保健所管内(水俣市、芦北町など)はゼロと地域差もあった。

 県医師会の水足[みずたり]秀一郎副会長(山鹿中央病院理事長)は「キット配布で助かったという現場の声は大きかった。ただ医療機関の負担は大きく、今後も適正な受診をお願いしたい」と話している。(園田琢磨)

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