119番、通報者スマホで現場映像 熊本市消防局が試験導入 動画通じて適切な救命措置
熊本日日新聞 | 2022年8月1日 11:11

熊本市消防局は8月1日から、119番した通報者にスマートフォンで現場の映像を送ってもらうシステム「Live(ライブ)119」を試験的に導入する。音声だけでは伝わりにくい情報をリアルタイムの動画で共有することで、詳細な状況の把握や適切な救命措置につなげる。
119番を受けた消防局員が映像を必要とする場合に、相手のスマホにショートメッセージ(SMS)を送信。このメッセージに添付されたURLに接続し、案内に従って操作するとスマホのカメラが自動的に起動し、映像が転送されるという。
指令管制室の職員や現場に向かう救急隊が映像で、けが人や急病人の容態を視聴したり、水害時の浸水状況を把握したりする。救急隊が着くまでの間、心臓マッサージや人工呼吸、応急手当も依頼。手本の動画を送信し、やり方を示す。
市消防局管内の119番は年間約5万件で、うち携帯電話からが6割を占める。情報司令課の本田宏課長は「音声の聞き取りだけでは、現場と消防局が把握する情報に差異が生じがちだった。改善に向け、市民に映像送信の協力をお願いしたい」としている。
試験的運用は8月1日午前8時半にスタート。2023年1月末まで続け、23年4月からの本格運用を目指す。同じシステムは20年ごろから全国各地で導入が進んでいるが、県内では初めて。(河内正一郎)
防災くまもと
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