搾りたて甘夏ジュース、うまさ規格外 八代市・桑原さん夫妻が試作中 廃棄果実を活用、来春から販売へ

熊本日日新聞 | 2022年6月19日 15:50

規格外の甘夏でコールドプレスジュースを作る桑原健太さん(右)と妻の茜さん=八代市

 規格外で出荷できない甘夏をジュースにしてキッチンカーで販売しようと、熊本県八代市の若手農家が奮闘している。農産物の廃棄を少しでも減らそうと、試作を進めている。

 企画したのは、八代市鏡町で甘夏やバンペイユなどを手がけるかんきつ農家、桑原健太さん(28)と妻の茜さん(32)。味が良くても汚れや傷が目立ったり形が悪かったりする甘夏は市場に出せず、1年間に採れる甘夏の3割を廃棄しているという。「廃棄する果実を有効活用できないか」とジュースを思いついた。

 健太さんが、同市本町のスタートアップ支援拠点「SUNABACO(スナバコ)」のプログラミングスクールの受講生だったことから、同所のキッチンや機器を借りて、4月から試作に励んでいる。

 挑戦するのは甘夏のコールドプレスジュース。スロージューサーを使って、低速回転で食材に熱を加えず、種や繊維を取り除いて果肉だけを搾って作る。素材が持つ水分のみで作るため、栄養価が非常に高く、消化もいいという。

 皮をむいた甘夏をジューサーに入れると、1個30秒ほどで搾れるため、注文を受けてから搾りたてのジュースを提供できる。時間がたつと苦味が加わり、味の変化も楽しめる。

 5月中旬から、クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で、車両やジューサーなどの資金調達を始めた。交流サイト(SNS)でも積極的に活動を発信し「北海道の農家さんなど、SNSでつながった県内外の多くの人たちが応援してくれた」と茜さん。200万円の最終目標を目指し、24日まで募っている。

 来年3月からキッチンカーで販売を始める予定。健太さんは「ぜひ搾りたての甘夏のコールドプレスジュースを味わってほしい」と話している。(緒方李咲)

記事アクセスランキング

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube