熊本市の泰平橋、この前塗装したのにもう劣化? 未改修部に赤茶のさび止め露出

熊本日日新聞 | 2022年6月6日 06:09

さびのような赤茶色が目立つ泰平橋=熊本市中央区

 「20年前から泰平橋(熊本市中央区)のさびのようなものが気になっている。2年ほど前に塗装工事があったのに所々に赤い部分があるのは、さびが浮き上がってきているのでしょうか」。そんな声が熊本市北区の女性(64)から「SNSこちら編集局」(S編)に寄せられた。調べてみると、意外な事実が…。

 5月中旬、記者が現場を訪れると、橋両側のアーチをつなぐ水平支材と柱の部分で赤茶色の点や腐食が進んでいるような模様、塗装がはがれた箇所が散見された。

 白川をまたぎ紺屋阿弥陀寺町と本山を結ぶ泰平橋は、1959年に熊本市が建設し、築60年以上。市道路保全課にさびのようなものについて尋ねると、赤茶色の部分は、実はさび止めの下地が露出して雨などでにじみ出たもので、さびではないという。

 橋は一般的に、下地となるさび止めの上に中地、上地と塗装する3層構造になっており、5年に一度実施される法定点検で安全性を確認している。塗装工事は十数年に一度の頻度で実施するが、「場所によっては風雨や紫外線の影響で、早く劣化が進んでしまう可能性もある」と同課。

 泰平橋は2019年にアーチ部分の塗装工事を施したが、下地が露出している橋上部と柱は実施しておらず、同課は「橋の状況を見ながら部分的に改修、塗装を行っている」と説明する。

 橋は例年、熊本城マラソンのコースになっている。来年2月には3年ぶりに開かれることが決まっており、読者からは「開催までに塗装してほしい」との声も。市は来年度の工事を検討しており、同課は「貴重な意見としてお受けしたい」としている。(米本充宏)

さび止めの下地が目立つ泰平橋の柱=熊本市中央区

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