KMバイオ、最終治験4月中に開始 新型コロナ不活化ワクチン

熊本日日新聞 | 2022年04月21日 06:10

ワクチンの開発計画を発表するKMバイオロジクスの永里敏秋社長=20日午前、東京都中央区

 明治グループのKMバイオロジクス(熊本市)とMeiji Seika ファルマ(東京)は20日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、未接種の40歳以下の成人向けで、月内に最終の第3相治験を始めると発表した。今年9月に承認申請する計画で、2022年度内の供給開始を目指す。

 18歳未満の小児向けについても、第2/3相治験を月内に始め、年内の承認申請と年度内の供給開始を予定している。

 両社が開発を進めるのは従来型の不活化ワクチン。成人向けの第3相治験は、日本とフィリピンで1500人を対象に実施。ウイルスの働きを抑える「中和抗体」の数値を、既に承認を得ている英アストラゼネカ社製ワクチンと比較する方式とする。23年11月までの予定だが、国が創設を検討している「緊急承認制度」の活用を視野に入れており、治験終了前に実用化したい考え。

 一方、小児向け治験は、6カ月以上18歳未満の600人を対象に国内で実施。新型コロナのワクチンで、6カ月以上5歳未満が対象の治験は国内初となる。

 両社はこれまで、既存ワクチンを接種した人が追加接種する用途の開発を優先していた。副反応などの懸念で50歳以上に比べ接種率が低い40歳以下向けを優先する方向に転換。追加接種や未接種の41歳以上向けは別途、開発を進める。

 東京のファルマ本社で、ファルマの小林大吉郎社長とKMバイオの永里敏秋社長がオンライン併用で会見。永里社長は「接種の選択肢を増やし、感染を防ぐ必要がある」と話した。(山本文子)

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