川辺川の流水型ダム関連に26億円 国交省、構造の検討本格化

熊本日日新聞 | 2021年12月24日 12:15

旧川辺川ダム計画に替わる新たな流水型ダムの建設予定地=3日、相良村四浦

 国土交通省は24日、2022年度政府予算案に、熊本県の球磨川支流・川辺川に整備する流水型ダムの建設関連費26億4100万円を盛り込んだと発表した。新たなダムの構造など概略の検討を本格化させるため、21年度当初予算から4・8倍に増額する。

 国交省は今月、昨年7月豪雨で被災した球磨川流域の治水対策のため、普段は水をためない流水型ダムを貯留型の旧川辺川ダム計画と同じ相良村四浦に建設すると明らかにした。総貯水容量も旧計画と同規模の約1億3千万トンを予定している。

 来年度の予算には、洪水時に水に漬かる区域やダム本体部分の地質調査に取り組む費用、環境影響評価(アセスメント)に伴う水質と動植物の調査費も計上した。

 国交省は流水型ダムを整備するために必要な球磨川水系の河川整備計画の策定を進めている。ダムの完成時期は30年度以降となる見通し。同省治水課は「概略検討にかかる期間はまだ不確定だが、終わり次第、ダム本体の詳細設計に入る。環境に配慮した構造を突き詰める」としている。

 県内のダム関連ではこのほか、同じ流水型の立野ダム(南阿蘇村、大津町)の建設関連費に前年度比5億9700万円増の165億3200万円を充てる。22年度中の完成に向け、残りの本体工事やエレベーターなど管理用設備の整備を進める。(内田裕之)

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