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「民意」に翻弄、ダムの教訓 元五木村長・和田拓也さん

熊本日日新聞 2021年3月22日 00:00
和田拓也(わだ・たくや) 1947年、五木村の水没予定地区出身。東海大二(現東海大星翔)高卒。会社員になった後、村職員に転身。企画振興課長、助役などを歴任し、2007年にあった自身2度目の村長選で初当選。3期12年務めた。在任中に国がダム中止を表明。水没予定地の暫定利活用基本計画を策定し、宿泊施設付きのアウトドア施設などを整備した。信条は「和をもって動く」。

 川辺川ダムの歴史は「分断」と「喪失」の歴史でもある。ダムができれば中心部が水没する五木村は、自ら望んだわけでもない巨大公共事業によって、流域自治体との関係や村民に分断が生じ、かつての姿を失い、振り回されてきた。人生の大半をダム問題に費やし...

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