避難指示、9日に縮小 天草市の地滑り 日中の滞在可能に

熊本日日新聞 | 2021年10月09日 11:34

斜面下の擁壁の上に、高さ5メートルの仮設防護柵が設置された地滑り現場=8日、天草市

 熊本県天草市は、8月の大雨による地滑りで本渡町広瀬の一部地区に出していた避難指示を9日午前8時から2世帯5人に縮小し、対象となる建物3棟にある3事業所の日中の使用を可能にする。県天草広域本部の調査で地滑りの状況がより詳しく分かり、仮設防護柵の設置など応急対策も進んだため。

 市によると、避難指示の対象8世帯13人のうち、3世帯3人は転居。今回、被害の懸念がないと判断した3世帯5人について解除する。現場近くの市道の片側交互通行は継続。3棟について、市は「避難の遅れにつながり危険なので、滞在は日中とし寝泊まりはしないで」と呼び掛ける。

 市の決定を受け、3事業所のうちガソリンスタンドや建設業などの事務所は再開準備を開始。一方、自宅兼店舗で精肉店を営む蓮池廣子さん(68)は「工事が続く中では、駐車場も使えない。機材も移しており店頭販売の再開は見通せない」と、当面は別の場所で注文対応を続けるという。

 同本部が設置した仮設防護柵は7日に完成。今後は地下水を抜くためのパイプ埋設に着手し、11月中に恒久対策の設計を行う。(平井智子)

記事アクセスランキング

フォローする

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • youtube