部活動の寮で感染拡大 秀岳館高のクラスター105人

熊本日日新聞 | 2021年09月17日 07:25

新型コロナウイルスの大規模なクラスターが発生した秀岳館高=16日、八代市

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が100人を超えた熊本県八代市の秀岳館高は16日、部活動の寮で感染が拡大したと明らかにした。中川靜也校長は「生徒が共同生活する中、対策を講じても防げなかった。デルタ株の感染力の強さを感じた」と語った。

 同高によると、8月25、26の両日に発熱や頭痛を訴えるなどした11人が陽性と判明し、クラスターと認定された。県の集計ではこれまでに169人を検査し、105人(生徒99、職員6)の感染が確認された。生徒99人は同じ部活動で、全て寮生。入院した生徒もいた。

 同高が感染の要因として挙げたのは、夏休み中の人の出入り。「300人近くの寮生が県内外に帰省したことなどが考えられる」という。

 帰省先から寮に戻る生徒には、PCR検査か抗原検査を経て陰性証明を提出するよう義務付けていた。この部活動の生徒たちも帰省先から戻った直後は全員が陰性と証明されていた。しかし、一部の生徒はその後に体調不良を訴えた。

 感染が広がった寮は2棟で、クラスターが起きる前から検温や消毒、換気を徹底。食堂でも間仕切りを設置するなどしていた。居室の多くは2人か4人で使用。トイレとシャワーは共同だった。校舎では毎日、教室や階段の手すり、自動販売機のボタンなどを消毒していた。

 感染者は症状の程度に応じ、市内の病院とホテル、協力が得られた施設の3カ所に分かれて療養。16日までにこの部活動以外の生徒に感染者は出ていない。

 クラスター発生後は感染防止策を強化。8月30日~9月3日は生徒と教職員を休ませ、6~10日は生徒を引き続き休ませた。13日以降は午前中に通学生、午後は寮生と分けて授業を続けている。中川校長は「気を引き締めて対策を取っていく」としている。(元村彩)

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