球磨川治水案に「水害リスク示して」 専門家8人が国、熊本県に助言 

熊本日日新聞 | 2020年12月24日 12:00

 国土交通省と熊本県は23日、川辺川での流水型(穴あき)ダム建設や県営市房ダム(水上村)の改良などを組み合わせた球磨川流域治水プロジェクト案について、河川工学や都市計画の専門家8人からオンラインで意見を聴いた。専門家は「(中長期的な)対策と合わせて段階的に残る水害リスクを地元自治体に示した方がいい」と助言した。

 中央大研究開発機構の藤田光一客員教授(河川工学)は「対策をしても想定を超える洪水は起きる。致命的な打撃を避けるため、避難に必要な情報を出すことが重要」と指摘した。

 九州大農学研究院の大槻恭一教授(森林科学)は「降雨の流出量は地質によって変わる。森林の洪水緩和機能はあまり期待できない」。同研究院の平松和昭教授(農業土木)は、水田の貯水機能を利用する「田んぼダム」に触れ「水稲の生育を考えると、許容できる湛水[たんすい]はおおむね深さ30センチ、24時間以内」との見解を示した。

 国交省九州地方整備局の大野良徳・河川調査官は「今回の意見をプロジェクト案に反映する」と述べた。(高宗亮輔)

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