「生理中の水泳、休めない?」 熊本県教委の明確なルールなく 見学希望には「配慮を」

熊本日日新聞 | 2021年07月16日 07:00

 「生理中でも水泳の授業を休ませてもらえない」との声が、熊日の「SNSこちら編集局」(S編)に複数寄せられた。熊本県内の公立学校はどのような基準で指導しているのか。県教育委員会と熊本市教委に聞いた。

 「娘が通う市立中では、生理のため水泳の見学を申し出ると、先生から何日目なのかと確認される」。投稿した熊本市内の女性が説明した。

 「(生理が)5日目なら入って大丈夫」と言われた生徒もいるというが、この市立中の校長は「体調管理のため日数を聞くケースもあるが、申し合わせたわけではない。5日目以降に見学を認めることもある」と説明。女性は「生理中の体調には個人差がある。プールサイドで経血が漏れるのを見られる可能性もあり、もっと子どもの気持ちを考えてほしい」と訴える。

 このほかS編には、「プールから出た拍子に経血が出ないよう、授業中はずっと水中で待機させられる」「成績が下がるのを心配して無理して参加している」といった声も寄せられた。

「重い生理のときには、水泳を休ませることも考慮すべき」と指導している日本学校保健会のマニュアル

 県教委によると、生理中の水泳の授業に関する明確なルールはなく、休ませるかどうかの判断は各小中高校に委ねているという。ただ、指導の参考として各校に配った日本学校保健会のプールの保健衛生管理マニュアルは「痛みや出血量が多いような重い生理(月経困難症)のときには、水泳を休ませることも考慮すべき」と注意を促している。

 県教委体育保健課は「本人や家族から見学の申し出があれば、配慮するのが適切な指導」と説明。熊本市教委も保護者と連携して十分配慮するよう通知しており、両教委とも「見学が成績に影響することはない」との見解を示す。

 水泳の授業が始まる前にオリエンテーションを開いているのは、熊本市のある県立高。生理やけがなどで泳ぐのが難しい場合は、補講とリポートで対応する方針を生徒に伝えているといい、「泳ぐ、泳がないを強制することはない。あくまで本人の意思を尊重する」としている。(澤本麻里子)

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