タウンページ、ネット苦手な高齢者の頼り ハローページは終了

熊本日日新聞 | 2021年07月02日 16:20

業種別に電話番号が掲載される電話帳「タウンページ」(左)と、個人名と電話番号が掲載される「ハローページ」

 「タウンページの発行が終わるらしいが、高齢者を見捨てないでほしい」。熊本市の男性(68)が熊日の「SNSこちら編集局」(S編)に声を寄せた。発行が終了するのは職業別電話帳の「タウンページ」ではなく、固定電話を50音別に掲載した「ハローページ」で、男性の勘違いだったが、ネットが苦手な高齢者の思いを代弁する訴えでもあった。

 NTT東日本とNTT西日本は昨年6月、ハローページの発行を2021年10月以降、順次終了すると発表した。一方、NTTタウンページ(東京)によると、タウンページは利用者や広告主のニーズがあり、引き続き発行を存続する方針だ。

 男性の姉は80代。トイレが詰まって困った際、タウンページで調べて電話をしたところ、すぐに業者が駆けつけてトラブルが解消したという。「最近は修理が頼める近所の自転車屋も減っている。紙の電話帳なら一目瞭然で、すぐに探せて安心」と男性。「ネットが使えない高齢者にとって、何か困ったことあればタウンページが頼り」と訴える。

 男性は、6月に配布されたタウンページの巻末に「ハローページ発行・配布終了のお知らせ」と赤字で記されているのを見て早とちりしたそうだ。

 ハローページ終了の背景には、携帯電話の普及と個人情報保護への意識の高まりがある。個人の電話番号の掲載を見送る人も多く、05年度に約6500万部だった発行部数は、20年度には197万部と、ピーク時の3%にまで減少した。

 タウンページは05年度の最大約6300万部からは減ったものの、20年度も約3700万部発行している。(和田毅)

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