自販機でも本格ラーメン 玉名市の「麺家いっぽう」 コロナ禍の苦心作

熊本日日新聞 | 2021年05月05日 17:36

「麺屋いっぽう」の自販機用の煮卵入り豚骨ラーメン
森一法さんが家族で営む「麺屋いっぽう」のラーメン自販機。店と同じ麺とスープを味わえる本格的なラーメンが人気だ=玉名市

 熊本県玉名市中のラーメン店「麺家いっぽう」が、店と同じ麺とスープを味わえるラーメンの自動販売機を設置した。新型コロナウイルスの感染拡大で増える持ち帰り需要に応えるため、1年かけて試行錯誤した苦心作。レンジで温めて食べられる手軽さも受け、人気を集めている。

 森一法さん(42)、美沙さん(40)夫妻と森さんの母洋子さん(72)の3人で営むラーメン店は、シコシコとした自家製麺と、こくのある豚骨スープが売り。「みそ」や「トマトチーズ」など「味変」できる替え玉も人気だ。

 昨年4月の緊急事態宣言を受けて始めた、鍋を使って調理するタイプの持ち帰りラーメンが1日50食超売れることがあるなど好評だったため、営業時間外も商品を提供できる自販機の構想を温めていた。子育て中で、週に2日、閉店日を設けていることも決断を後押しした。

 自販機用ラーメンはカップ入り。中ぶたに乗せた麺を入れる前後の2回に分けて、スープをレンジで加熱する絶妙な調理時間を編み出した。そのため、自慢の麺が伸びずに熱々のスープと味わえる「納得できる味」にたどり着いたという。

 2月に販売を始めたところ、1日に70食超売れる日もあった。外食が難しい高齢者でも、家庭で本格的なラーメンを食べられるので喜ばれたという。森さんは「自販機のラーメンをきっかけに、初めて店に食べに来てくれる客もいて励みになる。知恵を絞りながらコロナ禍を乗り越えていきたい」と手応えを口にする。

 冷蔵式の自販機は店舗横の建屋内に設置。メニューは、とんこつラーメン(670円)、煮卵入り(770円)など。自販機限定もつ鍋ラーメン(千円)も。24時間営業だが、商品の補充は午前10時と午後3時の2回(閉店日の水曜、日曜は午前のみ)。1回当たりの補充は23食。電子レンジもある。前日予約も可。同店TEL0968(72)8081。(松本敦)

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