RSウイルス流行続く 熊本県内、3週連続200人超

熊本日日新聞 | 2021年04月02日 11:00

 3月22~28日の熊本県感染症情報によると、乳幼児に多い呼吸器疾患のRSウイルス感染症の患者214人が県内医療機関(50定点)から報告された。県健康危機管理課は「流行はまだ続いている」とみている。

 同課によると、報告数は前週(216人)とほぼ同数で3週連続200人を超えた。過去5年の同じ時期はいずれも週50人以下で、突出して多い。全体の約56%は0~1歳児。

 同感染症は2歳までに一度かかるとされる。鼻水、せきなどの症状があり、多くは1~2週間で軽快するとされるが、1歳児未満は細気管支炎など重症化する恐れがある。

 50定点報告は、ほかに感染性胃腸炎90人(6人増)、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎25人(6人増)。全数報告分では、マダニが媒介する日本紅斑熱の患者1人が報告された。(川崎浩平)

◇0~1歳児は重症化の恐れ

 乳幼児に多い呼吸器疾患の「RSウイルス感染症」が今年に入って県内で流行している。熊本赤十字病院の武藤雄一郎・第二小児科部長(44)によると、特に0~1歳児は細気管支炎など重症化する恐れがあり、小児集中治療室(PICU)を含む入院例も増えているという。主な感染場所とされる家庭や保育施設での予防対策などを聞いた。

 -どんな感染症ですか。

 「誰でも感染する風邪ウイルスの一つで、鼻水、せき、発熱といった症状が数日続く。大人は『軽い風邪かな』くらいで済む場合も多いが、小さい子ほど悪くなりやすい。特に1歳児未満は細気管支炎や肺炎を起こすことがある。細気管支炎は肺に近い細い気管支の炎症で、ぜんそくのようなせきが出て、赤ちゃんはミルクを飲めずに吐いてしまう」

 -流行状況をどうみていますか。

 「熊本や宮崎など九州で多いようだ。熊本赤十字病院では今年に入って既に100人近い入院があり、多くが0~1歳児。心臓や肺に基礎疾患があったり、呼吸困難に陥ったりして、PICUで対応した患者も10人前後いる」

 -感染経路や予防のポイントは。

 「感染者のせきやくしゃみのしぶきを吸い込むことによる飛まつ感染と、ウイルスの付いた手指や物(ドアノブやおもちゃなど)を介して広がる接触感染の2経路。小さな子がいる家庭や、保育所などでの感染が多いようだ」

 「新型コロナウイルス感染防止のためマスクや手洗いを心掛けている人は多いと思うが、RSウイルスは気付かないうちに人にうつすことがあり得る。特に0~1歳児と生活を共にしている大人やきょうだいなどはマスクや手洗い、おもちゃの消毒など流行期の予防対策を心掛けてほしい」(川崎浩平)

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