「極右」、旧東ドイツを席巻 投票率82・5%、統一後で最高

【ベルリン共同】23日投開票のドイツ総選挙で第2党となった「極右」と称される「ドイツのための選択肢(AfD)」は、地域ごとの得票で旧東ドイツ地域のほぼ全域で首位となった。全土の投票率は82・5%で、有力誌シュピーゲルによると1990年の東西統一以降で最も高かった。
旧東ドイツはAfDの牙城だ。旧西ドイツとの給与格差などを抱え、社会や政権への不満の受け皿として伸長してきた。
選管によると、ベルリン以外の州レベルでは旧東ドイツの全5州でAfDが最大勢力となった。得票率はいずれも30%台で、テューリンゲン州では2位のキリスト教民主同盟(CDU)の18・6%の2倍を超える38・6%に上った。
自治体ごとの得票率では、ザクセン州にある人口約5万7千人のゲルリッツでは46・7%だった。