米、ウクライナ首脳が祝意 移民問題や軍事支援で

【ベルリン、ワシントン共同】23日のドイツ連邦議会(下院)選挙で反移民の右派野党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進したほか、ウクライナへの軍事支援に前向きな保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)も第1党になった。政権内からAfDへの支持の声が上がるトランプ米大統領や、ウクライナのゼレンスキー大統領らが今回の選挙結果に祝意を表した。
トランプ氏は交流サイト(SNS)に「ドイツにとっても米国にとっても偉大な日だ」と投稿。政党名への言及を避けつつも「米国同様、ドイツ国民もエネルギーと移民問題に関する非常識的な政策にうんざりしていた」と強調した。
CDU・CSUのメルツ党首はウクライナへの軍事支援に前向きの立場を取る。ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)で、メルツ氏を祝福し「ドイツとの協力継続を期待する」と述べた。
北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は「欧州が防衛支出を増やすことは不可欠で、あなた(ドイツ)のリーダーシップが鍵となる」と主張した。