地下鉄サリン事件の教訓を共有 東京消防庁が若手職員向け講演会

地下鉄サリン事件から3月で30年となるのを前に、東京消防庁は19日、東京都渋谷区の同庁消防学校で若手職員向けの講演会を開いた。東京メトロの担当者が当時の対応や、事件後に救急救命講習の受講を全社員に義務付けたことなどを紹介した。
約300人が参加。東京メトロの五十嵐隆男安全推進担当課長は、社員たち自身も危険にさらされる中で「どのように対処すべきか大きな葛藤があった」と話した。
同庁特殊災害課の高橋祐司課長も登壇し、当時出動した化学機動中隊の機材ではサリンを検出できず、改良を重ねてきたと説明した。