「後ろ向きな姿勢」と批判 差別撤廃委への措置撤回を

男系男子に皇位継承を限る皇室典範改正を勧告した国連の女性差別撤廃委員会に対し、日本からの任意拠出金の使途対象外とするとした政府措置を巡り、市民団体が19日、国会内で撤回を求める集会を開いた。参加者からは「ジェンダー平等実現に後ろ向きな姿勢だ」との批判が相次いだ。
外務省の担当者も出席し「男女共同参画はわが国の持続的な発展に不可欠だ。撤廃委との協力は継続する」と説明。一方、対抗措置に至った経緯や撤回の見通しは明らかにせず、会場からは「撤回せずに、どうやって条約を真摯に履行することを国内外に示すのか」といった疑問が呈された。