自公維、合意文書案を調整 高校無償化、詰めの協議

自民党の小野寺五典、公明党の岡本三成、日本維新の会の青柳仁士各政調会長は19日午前、維新が求める高校授業料の無償化などを巡って国会内で協議し、合意文書案について詰めの調整を続けた。維新側が表現に注文を付け、自公側は持ち帰った。午後にも再協議する方向だ。私立高に通う世帯向けに加算される支援金の引き上げ幅などで折り合えるかどうかが焦点となっている。
維新はこれに先立つ党部会で、自公との協議に関し、対応を青柳氏に一任すると決めた。協議がまとまれば、週内に党首会談を開いて合意する案が出ている。
維新の前原誠司共同代表は党役員会で、2025年度予算案の賛否について意見を聞きたいと呼びかけた。自公との合意文書案に関し「納得できるものでなければ、最終的に反対でもいい」と述べた。党執行部は賛成を視野に入れるものの、党内には慎重論も根強く、意見集約が難航する可能性がある。
自公は既に、高校無償化の関連予算が5千億円超になるとの見通しを維新に伝えた。