首相、憲法への自衛隊明記優先 自民の実現本部に就任後初出席
石破茂首相は20日、自民党憲法改正実現本部の会合に首相就任後初めて出席し、自衛隊明記と緊急事態対応を改憲の優先事項として取り組む考えを表明した。岸田文雄前首相在任中の昨年9月にまとめた論点整理に沿って「まずはこれを実現する」と述べた。
衆参両院の憲法審査会で「議論をさらに進めなければならない」と強調。「言いっ放し、聞きっ放しではどうにもならない」とも述べ、国会による発議に向けた議論の前進に期待を示した。
ただ昨年の衆院選で改憲勢力は減少し、実現には立憲民主党の協力が欠かせない。衆院憲法審の会長ポストを握る立民は、国民投票法改正が最優先課題だと主張しており、自民との隔たりは大きい。