参院選勝利が「最重要課題」 自民運動方針、別姓制度に触れず

自民党の小渕優子組織運動本部長は21日、2025年運動方針案を発表した。少数与党として「夏の参院選の勝利が最重要課題だ」と必勝を期した。派閥裏金事件への反省を踏まえ、国民目線で「令和版政治改革大綱」を策定するとも表明。党内で賛否が割れる選択的夫婦別姓制度には触れなかった。3月9日の党大会で決定する。
表題は「日本の成長と党再生への決意」と銘打った。参院選を政治決戦の「天王山」とみなし、6月の東京都議選を含む地方選を、参院選の大勢に関わる「重要な戦いだ」と位置付けた。衆院議員にも「常在戦場」の精神で取り組むよう求めた。SNS上の発信強化も盛り込んだ。
連合や友好的な労働組合との関係について、交流を強化し「新たな支持基盤の拡大につなげる」と明記した。昨年の「連携を強化する」との表現から踏み込んだ。
裏金事件への「厳しい反省」に基づき、政治資金の透明性を高め、政治家の責任を明確にする法改正を実現したとアピール。
高額療養費制度の見直しを着実に実施し「現役世代の社会保険料負担軽減を図る」と記述した。