自民、夫婦別姓巡る議論が平行線 結婚後の不便解消は確認

自民党は20日、氏制度の在り方に関する作業チームの会合を開いた。選択的夫婦別姓制度導入に理解を示す声や、旧姓の通称使用拡大を進めるべきだとの意見などが出て、議論は平行線をたどった。逢沢一郎座長は会合後、結婚後の姓変更を巡る不便な状況を解消する必要性について、大きな方向性は確認できたとの認識を示した。
推進派からは野田聖子元総務相、慎重派からは高市早苗前経済安全保障担当相らが参加した。逢沢氏によると「生まれ持った姓で一生を送りたいとの考え方に応えるべきだ」との主張や、過去の選挙公約で通称使用の拡大を約束してきたので「逸脱すれば党の信頼に関わる」との意見が上がった。