首相、トランプ氏と拉致提起合意 解決へ、家族会に「力尽くす」


石破茂首相は20日、北朝鮮による拉致被害者家族会メンバーと官邸で面会し「被害者の即時帰国に向けた極めて切迫した思いを真摯に受け止める。問題解決のため力を尽くす」と強調した。7日のトランプ米大統領との会談で拉致問題解決へ支持を得たと伝達。「今後、米朝間の交渉の可能性がある。その際に必ず拉致問題を提起することで合意した」と明らかにした。
被害者家族と面会した経験のあるトランプ氏が「ご家族はどうしているか」と話していたとも説明。被害者の有本恵子さん=失踪当時(23)=の父明弘さんの死去に触れ「誠に残念至極だ。いまだに被害者の帰国が実現していないことは極めて申し訳ない」と述べた。
被害者の横田めぐみさん=同(13)=の母早紀江さんは日朝首脳会談の早期実現を重ねて要望。「一日も早く、子どもたちに日本の土を踏む喜びを与えてもらいたい」と訴えた。
めぐみさんの弟で家族会代表の拓也さんは、首相が持論とする東京と平壌の連絡事務所設置構想を批判。「時間稼ぎに加担することになり、事務所設置を論じている段階ではない」と語った。