旧安倍派責任者、20日聴取延期 予算案採決前に実施へ、野党反発

衆院予算委員会は19日、自民党派閥裏金事件を巡り参考人招致を議決した旧安倍派会計責任者、松本淳一郎氏の聴取を巡る理事会での協議が折り合わず、集中審議が流会した。松本氏側が進め方などに難色を示したとして、野党側が反発した。自民、立憲民主両党は20日に予定していた聴取の延期を決定。衆院予算委での2025年度予算案採決前に実施する方針を確認した。
聴取の日程によっては、予算案の衆院通過に影響する可能性がある。政府、与党は3月中の成立が確実になる3月2日までの衆院通過を目指している。聴取の日程は自民が松本氏側と協議した上で調整する。
安住淳予算委員長(立民)は理事会後、松本氏側が聴取の場所や日時を公表しないよう要求し、事前に通告した質問項目について「ふさわしくない」などと制限するような要請があったと明らかにした。
立民の笠浩史国対委員長は自民の坂本哲志国対委員長と会談し、松本氏側が難色を示し続けるのであれば、証人喚問も視野に入れると伝え、けん制した。