米とロシア、3段階で和平調整か ウクライナの反発必至

【ワシントン、モスクワ共同】米FOXニュースは18日、ロシアとウクライナの戦争を巡って米国とロシアが「停戦」「ウクライナ大統領選」「最終合意」の3段階で和平案を調整していると報じた。任期が切れたゼレンスキー大統領には合意する資格がないと主張するプーチン大統領に配慮した構想。ウクライナの反発は必至だ。
トランプ大統領は18日の記者会見で、和平合意に「自信を深めている」と語った。18日のサウジアラビアでの米ロ高官協議の内容を知る外交筋によると、米ロ両国はゼレンスキー氏が再選される可能性は低いと予測。プーチン氏は親ロシア派の大統領の当選を期待しているとみられる。
ウクライナ大統領の任期は5年。2019年5月に就任したゼレンスキー氏の任期は24年5月までだったが、22年2月にロシアが侵攻を始め、戒厳令下での選挙が禁じられているため、大統領選を実施できていない。
ロシア外務省は18日の声明で、米ロ高官協議の結果についてウクライナを巡る今後の協議は特別代表を通じることで米ロが合意したとの声明を発表した。