米国ロシア外相、和平巡り初協議 首脳会談日程は決まらず、混迷も

【リヤド共同】ロシアとウクライナの戦争終結に向けた和平交渉を巡り、米ロ外相が率いる両国代表団が18日、サウジアラビアの首都リヤドで協議した。2022年のウクライナ侵攻後、米ロの高官が本格的な会合を持つのは初めて。ウクライナの頭越しでの開催となり、ゼレンスキー大統領は反発した。協議は4時間半に及んだが、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の対面会談の具体的日程は決まらなかった。
米ロ双方によると、18日の協議で和平を巡り新たに米ロの高官級協議を始めることで一致した。ウクライナや欧州は米ロだけで交渉が進むことを強く拒否しており、混迷する恐れがある。
協議には米国からルビオ国務長官やウォルツ大統領補佐官、ウィットコフ中東担当特使、ロシアからラブロフ外相やウシャコフ大統領補佐官が参加。ウォルツ氏によると、今後の協議でウクライナの領土や安全の保証に関して話し合う。
ルビオ氏は協議後、戦争終結を恒久的なものにするには「ウクライナ、欧州、ロシアの全当事者が受け入れ可能な形のものである必要がある」と記者団に語った。