「2馬力」選挙に抜本対策を要請 19府県知事が連名で緊急提言

鳥取県の平井伸治知事ら知事9人が17日、東京都内で会合を開き、他候補の当選を目的として立候補する「2馬力」の選挙運動や、演説者を狙った暴力などが相次いでいるとして、国に抜本的な対策を要請する緊急提言をまとめた。各選挙管理委員会や警察には現行法に基づく厳正な対応を求めた。
提言は、会合に出席した9県を含む計19府県の知事の連名。「民主主義と地方自治が危機にさらされている。限られた選挙期間中に十分な政策論争を行い、有権者に判断を仰ぐことに支障が生じている。強い憤りを禁じ得ない」と強調した。
会合では「有権者が正確な情報を基に、投票活動をできるようにしなければならない」(杉本達治福井県知事)「当選を目的としない者の立候補は明確に禁止すべきだ」(一見勝之三重県知事)などの意見が出た。平井氏は「地方自治を守るために声を上げていく」と応じた。