インド、米国第一主義に同調 配慮前面、外圧に翻弄

共同通信 2025年2月15日 16:36
 13日、米ホワイトハウスで記者会見するインドのモディ首相(左)とトランプ米大統領(AP=共同)
 13日、米ホワイトハウスで記者会見するインドのモディ首相(左)とトランプ米大統領(AP=共同)

 【ワシントン共同】インドのモディ首相は第2次トランプ米政権発足後初の訪米で、関税を巡り緊張が高まることを回避し、友好ムードの演出に腐心した。トランプ大統領との13日の会談で米国第一主義に同調し、配慮を前面に押し出した。米国による相互関税発動のカウントダウンが始まり、外圧に翻弄される展開も想定される。

 会談後の共同記者会見で、トランプ氏は「インドに輸出する米国の自動車には70%の関税が課されている。販売なんてとてもできない」と不満をぶちまけた。隣に立つモディ氏はじっと聞いていた。

 インド側は「タリフマン(関税の男)」を自任するトランプ氏の攻勢を傍観していたわけではない。1日に発表した2025年度予算案に、高級車や中古車、ヨットなど一部品目の関税を5月に引き下げるとの内容を盛り込んだ。

 だが準備した「土産」だけではトランプ氏は満足しなかったようで、両政府は貿易不均衡の是正に向けた交渉を始め、貿易協定の締結を目指すことになった。

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
全国のニュース 「国際」記事一覧