プーチン氏阻止の計画要求 ウクライナと米、違い浮き彫り
![バンス米副大統領との会談に臨むウクライナのゼレンスキー大統領(左)=14日、ドイツ・ミュンヘン(ロイター=共同)](/sites/default/files/images/newspack/2025-02PN2025021501000403.-.-.CI0003.jpg)
【ミュンヘン共同】バンス米副大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は14日、ドイツ南部ミュンヘンで会談し、ロシアとウクライナの戦争終結に向け米ロが進める和平交渉について協議した。バンス氏は関係国の対話が重要だと訴える一方、ゼレンスキー氏は米欧による実効性のある安全保障の担保を求め「ロシアのプーチン大統領を止め、戦争を終わらせる計画が必要」と主張。双方の立場の違いが浮き彫りになった。
一方、米国が防衛支援の見返りとして供与を要求するウクライナの希少な鉱物資源に関し、両国は今回の会談で文書での合意を目指したが、ウクライナ大統領府は「経済連携に関する文書の起草を続ける」と発表。合意締結には至らず、継続協議になった。
トランプ米大統領はプーチン氏に対する親近感を隠さないのに対し、ウクライナや欧州はロシアに有利な形で交渉が進みかねないと警戒する。北大西洋条約機構(NATO)加盟国を含め、関係各国が受け入れ可能な合意にこぎ着けられるかどうかが焦点になる。